WWDC2022は魅力的な発表がたくさんありましたね。
俺はこの発表に備え、 iPad pro 10.5を購入したわけだが、この買い物は半分成功で半分失敗。
アップデートの恩恵が受けられない?!
今回発表されたiPadOS16はM1チップを搭載したiPadのみでしか、その恩恵をフルに受けられないらしい。
2017年発売のiPad pro10.5は当然M1チップなんて搭載していない。
今回のOSアップデートの恩恵は半分しか開けられない。そもそもiPad OSのアップデートがマルチタスクを強化される想定で購入したのに。
そういう意味ではこの買い物は失敗ということになる。
一方で、これまでのiPadの機能としては申し分なく使用可能。
これを安価に手に入れられたのは大成功だろう。
ところでだ。
よくよく考えてみると、iPad OSの恩恵をフルに受ける必要があるだろうか。
俺の結論。
「いや、ない。」
これが俺の結論だ。どうしてそう思ったのか解説していく。
人間はシングルタスクしかこなせない
iPadはこれまではどちらかというとシングルタスクに向いているデバイスだった。
そこに stage managerなる、マルチタスクを強化した機能が追加されるわけだ。
ちょっと待て。
そもそも人間、特に俺はマルチタスキングができない。iPadがどんなに進化してマルチタスクに強くなろうと、それを使う俺はマルチタスキングができないんだ。
マルチタスクで集中力が分散すると1つにかけられるエネルギーが減り、成果物の質が下がる。
Split Veiw + Slide overの3画面で十分
基本的にシングルタスクしかこなせない人間だが、1画面1表示は非効率だ。
基本的に資料を作成するためのアウトプット画面と、資料作成を参考にするインプット画面は同時に開いておいた方がよい。
インプットとアウトプットを切り替えると非効率になってしまうんだ。
ただし、インプット1画面、アウトプット1画面以上になると、集中力が分散するので、各1画面以上は逆効果。
例えば、いま目の前に3枚のディスプレイがある環境で作業していたとする。
1枚目の画面では報告書を作成するため、ワードを用いて作業をしている。(アウトプット)
2枚目の画面では報告書に記載するための情報蒐集としてインターネットで論文を見ている。(インプット)
3枚目の画面で会社のメールボックスを開き、タイムリーに情報をキャッチする(インプット)
この場合、どうしたって3枚目のディスプレイは、報告書を作成する邪魔にしかならない。
メールは来れば開きたくなるもの。異なるインプットは同時に処理できないし、できたとしても成果物の質は下がる。
3枚目にSNSを開くなんてもってのほかだ。
作業効率と成果物の質を上げるためにはシングルタスク(ONE IN ONE OUT)にフルコミットすべきなんだ。
そういう意味ではiPadがマルチタスクに向かないことは、逆にメリットとも呼べるのではないか。
基本的にSplit veiwでインプット画面とアウトプット画面があれば充分。
むしろそれに集中せざるを得ない状態になり、これは成果物の質を高めるのにむしろ有利に働くと考える。
iPad mini 6の存在意義
なんと最新のiPad miniもM1チップを搭載していないという理由から、OSアップデートの恩恵をフルに受けられないんだ。とはいえ心配しなくていい。
iPad mini6の最大のストロングポイントはそのコンパクトな筐体サイズだ。どこへでも持ち運びたくなるサイズ感と、スマホよりもはるかに大画面で作業できる快適さが魅力。
ただ、画面サイズのコンパクトさはマルチタスクを窮屈にさせる。これは画面サイズとのトレードオフだから仕方ない。
マルチタスクを要求する人にとってiPad miniはウィークポイントが際立つデバイスなんだ。
だが心配するな。どうせminiはマルチタスクに向かない。
インプット中心になるminiにマルチタスクなんて必要ない。
読書、動画鑑賞、メモ、ゲームにおいてminiのサイズ感は最強。
もちろん、ノート、お絵描き、動画編集もこなせるパワフルマシンだが、あくまで移動用のサブ機、コンテンツ消費向けデバイスという位置付けだ。
ということで、OSアップデートの恩恵は受けられなくとも、iPad miniのストロングポイントが色褪せることはない。
ぜひ、今からでもこの素晴らしいデバイスを購入してくれ。
最後に
ということで、俺は今回の買い物はトータルスコアで見た時に成功であったとかんがえる。
OSアップデートの恩恵はフルに受けられないが、むしろポジティブな印象に変わった。
本来の目的とは異なるが、proとminiの2台持ちという贅沢運用に満足している。